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経営者×プロフェッショナルの対談記事

Vol.1/5

デザイナーとしての人生

アートディレクター/デザイナー
佐藤豪人さん|HIDETO SATO DESIGN

佐藤さんは岡山県を中心に一般企業から公的機関など、幅広い場所でアートディレクター/デザイナーとして活躍されています。「ヒト・モノ・コトを、ポジティブに結ぶ。」という理念のもとに、しっかりとしたヒアリングをおこない、クライアントに寄り添った制作手法を得意とされています。

デザイナーとは

三谷
今日は佐藤さんを通して、アートディレクターやデザイナーという
職業の魅力や葛藤、やりがいや喜びなどをお話ししていただこうと思います。
僕も知らない、佐藤さんの考えをたっぷり聞かせてください。
佐藤
ぜひ!よろしくお願いします。
三谷
僕もそうなんですけど、世の中の人って
「デザイナーとはデザインをする人なのかな」と何となくはわかるのですが、
佐藤さんのホームページを見させていただくと、
”アートディレクター”とか“デザインストラテジスト”という
肩書が書かれていますよね。
“デザイナー”とそういう肩書の人の違いって何ですか?
佐藤
業界的な視点で話をすると、いわゆる役職です。
三谷
役職ですか?
佐藤
はい。
一例ですが、はじめはアシスタントデザイナーになって、
次にデザイナー、その時の上司がアートディレクターで、
さらにその上がクリエイティブディレクターとなってきます。

三谷
そんな流れなのですね。
佐藤
職業としてデザイナーは意匠設計、つまり「かたち」をつくる人ですね。
色々な見解がありますが、アートディレクターとは直訳すると芸術監督です。
ですので、デザイナーや写真家、コピーライターなどを、
視覚や芸術的な観点でプロジェクトをまとめる仕事になってきます。
三谷
なるほど。
佐藤
デザインストラテジストは、デザインの戦略家という意味です。
コンサルティング寄りの職種ですね。
デザインマネジメントの観点で、デザインやブランドなどを戦略的に考える人、
という意味になってきます。
三谷
役職が上がれば上がるほど、
実際には自分が現場に関わらなくなるのですか?
佐藤
そういう人も多いです。
ただ、アートディレクターだと、どちらもいます。
まったく手を動かさない人もいれば、
デザインをしながらアートディレクションする人もいます。
三谷
人によるのですね。
佐藤
アートディレクターという職業で一番大切な能力は「絵がみえること」なんです。
完成形がみえていて、その絵に近づけるために
自分が手を動かした方が良い場合もあれば、
誰かに頼んだ方が良い場合もあります。
もっと言うと、アートディレクターでパソコンを使えない人もいます。
クリエイティブディレクターになると、さらに手を動かさない人もいて、
例えばコピーライター出身のクリエイティブディレクターは、
まったく絵が描けない人もいますね。

一般企業とデザイン業界の共通点

三谷
普通の会社では新入社員に始まり、
役職が上がればプレイングマネージャーになって、
管理職、経営管理者や幹部、役員になるという流れが一般的だと思います。

そういう時に、例えば営業畑から上がっていくけど、
会社全体をみるようになる役員がいるのと同じように、
役職が上がっていくたびに見たり、管理したりする場所が
変わっていくってことがあるんですか?

佐藤
はい、あります。
特に大手の広告代理店では職域がはっきりと分かれていて、
他の会社と同様に部長などの肩書きもあります。
これを横文字にするとクリエイティブディレクターなどで、
部署やチームをまとめる管理業務が加わってきます。
三谷
僕たちのような素人発想では、
業界がアートディレクターやクリエイティブディレクターというような、
たくさんの階層に分かれているとイメージしている人はいないと思います。
デザイナーはデザイナーのイメージだと思うんです。
佐藤さんもそうですけど、
デザイナーになろうと思うきっかけになったのは、
やっぱりデザインから入るわけですか?
佐藤
デザイナーになろうというよりは、
広告を作りたいならデザイナー、
本をつくりたいなら編集者という道で
「何かをつくりたい」という想いをベースにして
職業を決めていくケースが多いような気がします。
三谷
仕事をしていくうちにデザインの領域が増えていく、
例えば本をつくろうと思って最初は本をつくったけど、
いつの間にか広告デザインや企業の
ブランディングデザインをしたりと派生していくわけですね。
佐藤
広告が得意分野の人は、そういうケースが多いですね。
広告は、色々と領域をまたがってボーダーレスに
やっている人がいるんですけど、
僕らデザイナーの職業は少し分かりにくくて、
分野ごとにスキルが違ってきます。ブックデザイナーや
エディトリアルデザイナーなど、

本や編集に関わるような仕事をしている人たちは、
どちらかというと職人器質かもしれません。
なので、その道を極めていくことが多い印象を持ちます。
例えば、本を年間何百冊もデザインするとかでしょうか。
三谷
自分の個性や得意な分野のところで、
ずっとデザインをしたいんだという人はずっとデザインしているし、
何かまとめていくのが得意なんだという人は
そっちの仕事の方に向かっていくということですか?

佐藤
そんな感じです。
得手不得手や好き嫌いで道が分かれていく気がします。
デザイナーやアートディレクターの中には管理や
ディレクションや苦手な人もいます。
そういう人の中にはアートディレクターと言いながらも、
職人的にデザインを極めていく人もいますね。
三谷
じゃあ、先ほどもちょっとお話に出たんですけど、
まったく絵が描けない人が

クリエイティブディレクターになれていることを考えたら、
デザインのジャンルの職業に就くとしたら、

別に、絵が上手いとか美的センスがいいとか、
そういうのがなくてもできるとこいうことですか?
僕ら一般の人のイメージでは、
デザイナーは絵が苦手な人にはなれないみたいなイメージがあるんですが・・・
佐藤
デザイナーの種類によりますね。
別に絵が描けなくても、デザインをしている人はいます。
ただ、センスは必要だと僕は思います。
絵をつくる上での感性、現代社会の日常や時代の
世相を見る中で「かっこいい」や「かわいい」の美意識、
その辺りのセンスは必要かなと思います。
だからといって絵が描けなくても、
アートディレクターという職種に就いてしまえば
絵が描ける人に頼めばいいし、
デザインをチームとしてつくるなど、できる人に頼むことが多いですね。
三谷
基本的には絵が描けないと駄目というイメージなんですけど、
そうでもないんですか?
佐藤
そうでもないと思いますね。
逆に言うと、絵が描けても言葉が甘かったりするケースがありますね。
センスがめちゃめちゃいい人の中には、
絵が見えているのに言語化ができない。
ただ、センスがいい人を探してくるセンスがあって、
頼んでつくってもらうというパターンもありますね。
三谷
どううまく人を使うかとか、
どの情報を組み合わせていけば何が生まれるのか、
ということが分かっていることになってきますよね。
佐藤
そうですね。
そういう気がします。

次回は佐藤さんがデザインを仕事にしようと思ったきっかけや下積み時代のお話しをご紹介します。
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト

GUEST PROFILE

佐藤豪人|アートディレクター/デザイナー|HIDETO SATO DESIGN

1985年岡山県生まれ。デザインストラテジスト/アートディレクター/デザイナー。2007年「ヒト・モノ・コトを、ポジティブに結ぶ。」を理念にデザインスタジオを設立。デザインマネジメントの観点でブランディングを主軸としてコミュニケーションの創造を目指している。岡山県内外の法人・個人・事業・商品でブランディング実績多数。また、デザインはCI/VI・広告・パッケージ・サイン・Webなど領域を横断して展開。

HIDETO SATO DESIGN

〒700-0916 岡山県岡山市北区西之町14-17プリペアドビル #201

SHIGOTOにある

「SHIGOTOにある」とは、様々な業種の第一線で活躍するプロフェッショナルの人たちとの対談を通じ、その仕事にある新しい世界を知るコンテンツです。

Interviewer

株式会社プラザセレクト<br>株式会社プラザセレクトワークス 代表取締役 三谷 浩之
株式会社プラザセレクト
株式会社プラザセレクトワークス
代表取締役

三谷 浩之

1979年香川県高松市生まれ。日本大学理工学部卒業。大学卒業後に入社した総合建築業で建築不動産ノウハウを学ぶ。 その後、四国の地場有力建築会社を経て2015年に独立。地域を豊かにする「生活総合支援企業」を創ることを目的に株式会社プラザセレクトを創業。 現在は徳島・香川という地方エリアでシンプルなデザイン住宅の販売、投資用住宅の提案販売の事業を展開。 「Be Smile にこっを集めよう!」をスローガンに理念を重視した経営を行っている。代表著書に自身の新人時代からの仕事観を綴った「楽しく生きよう!よく遊びよく働け 想いを形にする仕事術」がある。

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