Vol.2/5
『広告』─共につくり上げる喜び
広告代理業
藤本康弘さん|株式会社Mei Corporation 代表取締役
藤本さんは2018年5月に独立し、株式会社Mei Corporationを立ち上げられました。その親しみやすい人柄や一歩踏み込んだ提案力・企画力を強みとし、様々な企業の広告PRやイベント企画で実績をあげることを得意とされています。

求められるのはマルチキャリア
三谷
前回のお話から、お仕事内容がかなり多岐に広がってくる業種だと思います。
普通の広告媒体を売るという行為から始まって、何かを作り出す時のプロデュースも必要。
販売をする側の人から何かを探す依頼を受けたりだとか、
出稿したい、何かをしたいという人達の普通の営業活動、ニーズを捉えてきて何かを実施するなど、
かなり色々な能力がないと難しい仕事に思えるのですけれども、いかがですか?
普通の広告媒体を売るという行為から始まって、何かを作り出す時のプロデュースも必要。
販売をする側の人から何かを探す依頼を受けたりだとか、
出稿したい、何かをしたいという人達の普通の営業活動、ニーズを捉えてきて何かを実施するなど、
かなり色々な能力がないと難しい仕事に思えるのですけれども、いかがですか?
藤本
最初はお客様と話をしないと何が必要かわからないです。
独り善がりの提案をいきなりするわけにもいかないので、それはもう一緒に考えるというような作業ですよね。
お客様と同じ悩みのレベルまでいって考えないといけないので、
共感力が必要なのだなというのは感じています。
独り善がりの提案をいきなりするわけにもいかないので、それはもう一緒に考えるというような作業ですよね。
お客様と同じ悩みのレベルまでいって考えないといけないので、
共感力が必要なのだなというのは感じています。
三谷
そのお客様達はどうやって見つけてくるのですか?会社に問い合わせが来るとかでしょうか?
ずっと昔から会社とのお付き合いがあるのもあるとは思うのですけれど、
新規でも探してきたりするのですか?
ずっと昔から会社とのお付き合いがあるのもあるとは思うのですけれど、
新規でも探してきたりするのですか?
藤本
お客様からの紹介が多いですが、仕事をしていて、
他の業種さんと結びつけるというのを結構やるんですよ。
全く異業種と結びつけて、仕事をしていて、その時結びついた先で新しい仕事ができて・・。
という流れを今作ろうとしていて。
そうすると、いきなり一見さんでお願いしますというよりは話はしやすいです。
他の業種さんと結びつけるというのを結構やるんですよ。
全く異業種と結びつけて、仕事をしていて、その時結びついた先で新しい仕事ができて・・。
という流れを今作ろうとしていて。
そうすると、いきなり一見さんでお願いしますというよりは話はしやすいです。
三谷
一見さんといえども仕事の中でメリットがあるというか。
藤本
そうですね。
「あの時一緒にお仕事させていただいた藤本です。」というのが一番やりやすい。
「あの時一緒にお仕事させていただいた藤本です。」というのが一番やりやすい。
三谷
一つ一つの仕事が真剣勝負ですよね。
逆になると悪評も早いわけですからも一つ一つがかなり緊張ですね。
逆になると悪評も早いわけですからも一つ一つがかなり緊張ですね。
藤本
そうですね。ずっと「丁寧にやらないと」というのがあります。
三谷
お客様の方から連絡があって何かをしてほしいというのもありますよね。
逆に自分からアプローチしてくることもあるのですか?お客様を探すために。
逆に自分からアプローチしてくることもあるのですか?お客様を探すために。
藤本
探すためのアプローチというのは、例えばある業界で、
「これが今、社会的に必要とされている」という仮説を立てて商品を作って、業界に売りにいくというアプローチはあります。
「これが今、社会的に必要とされている」という仮説を立てて商品を作って、業界に売りにいくというアプローチはあります。
三谷
先程お話に出た製薬会社時代にドラッグストアのカウンターでものを売っている。
という場合だと、ある程度決まった形での物の売り買いのシステムが出来上がっていますよね。
だ広告代理店という話になれば、無限のフィールドがあって想像力で仕事が広がってゆくという話になります。『これ』を売ればいい!というわけではないですよね。
という場合だと、ある程度決まった形での物の売り買いのシステムが出来上がっていますよね。
だ広告代理店という話になれば、無限のフィールドがあって想像力で仕事が広がってゆくという話になります。『これ』を売ればいい!というわけではないですよね。
藤本
そうですね。
売るためにはどうしたらよいかを一緒に考える機会があって、
売るためのツールを一緒に考えることもあります。
自社のパンフレットが単純に売れるものでなかったら、それを売れるものに変えましょうとか。
売るためにはどうしたらよいかを一緒に考える機会があって、
売るためのツールを一緒に考えることもあります。
自社のパンフレットが単純に売れるものでなかったら、それを売れるものに変えましょうとか。
三谷
会社としては集客数を上げる為に、広告媒体を使うと思うので、
それが上手くいかないと売上や粗利といった会社としての業績に直結するわけですよね。
かなり責任感が重いと感じます。
お金をかけたけれども全く何も変わらなかった場合はまずいと思いますが、
プレッシャーはありますか。
それが上手くいかないと売上や粗利といった会社としての業績に直結するわけですよね。
かなり責任感が重いと感じます。
お金をかけたけれども全く何も変わらなかった場合はまずいと思いますが、
プレッシャーはありますか。
藤本
反応がダイレクトにわかる売上や申込者数が増えたときは良いですが、
思わしくない場合は、何らかのテコ入れをしなければならないと思います。
思わしくない場合は、何らかのテコ入れをしなければならないと思います。
三谷
上手くいくばかりではないですよね。
藤本
社会的な流れの変化や時期、運・不運にも影響は受けます。
三谷
仕事の内容は大体わかりました。
藤本さんの場合は転職して広告代理店で働くようになったようですが、当然新卒もいますよね。
業界的には会社員として働くことが一般的ですか?
それともフリーでいきなり何かを始めることもあるのでしょうか。
藤本さんの場合は転職して広告代理店で働くようになったようですが、当然新卒もいますよね。
業界的には会社員として働くことが一般的ですか?
それともフリーでいきなり何かを始めることもあるのでしょうか。
業界の働き方
藤本
僕の場合はテレビ局に入社して、そこでたまたま広告代理店部門というものが出来たのです。
そこに異動になったのがきっかけとしてあります。一般的には、広告代理店業を営んでいる会社に入社するしかないと思います。
そこに異動になったのがきっかけとしてあります。一般的には、広告代理店業を営んでいる会社に入社するしかないと思います。
三谷
テレビとか雑誌とか見ていると、広告業界の人たちは社交的で派手なイメージがありますが、
そういった部分はありますか?
そういった部分はありますか?
藤本
以外かもしれませんが、そういうことはないですね。
逆におとなしいと思います。
逆におとなしいと思います。
三谷
そうなのですか??でも、イメージでそのように取られませんか?
藤本
テレビやマスコミに近い広告媒体は派手なイメージがありますが、広告代理店は裏方なので、あまりそこに光が当たることはないですね。
広告媒体のイメージを広告代理店にも当てはめているのだと思います。
中には派手な人もいますが、派手でないと出来ないといったことはないです。
広告媒体のイメージを広告代理店にも当てはめているのだと思います。
中には派手な人もいますが、派手でないと出来ないといったことはないです。
三谷
仕事以外のお付き合いも営業活動の一貫としてあるイメージがあります。
藤本
もちろん、あります。
独立する前はそういったものは嫌いでしたし、どちらかというと斜めに見ていました(苦笑)
でも、ゴルフなども自分が経験していないと、その物事についてしゃべることが出来ません。飲み歩くことで新しい発見もあるので。毛嫌いせず、自分で積極的に『行ってみようかな』と選べば良いのではないでしょうか。
独立する前はそういったものは嫌いでしたし、どちらかというと斜めに見ていました(苦笑)
でも、ゴルフなども自分が経験していないと、その物事についてしゃべることが出来ません。飲み歩くことで新しい発見もあるので。毛嫌いせず、自分で積極的に『行ってみようかな』と選べば良いのではないでしょうか。
三谷
全体的には普通の会社と同様、様々な人々と交流する機会をつくることが大切なのですね。
藤本
そうですね。そういったときは、この人好きだな、と思うとその場がうまくいくように思います。
三谷
この仕事の向き不向き、センスなどの要素はありますか?
それとも皆努力次第でなんとでもなりますか??
それとも皆努力次第でなんとでもなりますか??
藤本
もちろんセンスはあるに越したことはないですが、
私が思うに共感力のある人が向いているように思います。
私が思うに共感力のある人が向いているように思います。
三谷
人の話を聞くということですね。
藤本
何に悩んでいるのか理解して、それを一緒に解決していこうと思える能力が高いほど、向いている気がします。
三谷
営業という仕事の真髄として、相手の立場に立って考えるとか、ときに営業というと喋るのが上手いと捉えられている部分もあると思いますが、どちらかといと傾聴能力の方が販売するにしても売れている部分もあると思うので、そういったことですよね。
藤本
そうですね。ただ、共感しっぱなしでは何も結果が得られないので、その辺のバランスが大事です。
三谷
ある種のコンサルティング能力も必要ですから、
ここはこうですよ、とはっきり言うことも大切ですよね。
ここはこうですよ、とはっきり言うことも大切ですよね。
藤本
そうです。バランスが大事なのですが、どちらかと言うと共感力の方に少し重心を置いた方が上手くいくと思っています。
三谷
本当に相手のことを思って言うときは言う、聞くときは聞く、という姿勢を保てないと、良い仕事がなかなか出来ないということでしょうか?
藤本
それが上手く行かないと、長く良い関係は続けられないと思います。
三谷
長く続くが一番ですよね。こういう仕事は特に。
藤本
仕事柄、大手のクライアント様と関係を深くするに越したことはないですが、それだけでも面白くないじゃないですか。
シンプルにこの人が好きだから一緒に何かしたいな、というのは大事にしたいと思っています。
シンプルにこの人が好きだから一緒に何かしたいな、というのは大事にしたいと思っています。
次回はいよいよサラリーマンから起業家として独立した藤本さんの、仕事をする上での違いや変化について語っていただきます。実際の業界の雰囲気など、赤裸々にお話してくださっているので、どうぞお楽しみに!
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト
GUEST PROFILE

藤本康弘|広告代理業|株式会社Mei Corporation
1978年、香川県坂出市生まれ。 神戸大学経済学部を卒業後、製薬会社に入社。主に四国のドラッグストア、スーパーマーケットへの企画提案営業を担当。小売店の現場と一緒になって売り場づくりを考え、売れる販促キャンペーンを展開。この時に行ったTVCMと連動したタイアップキャンペーンで、ヒトが動き、モノが売れるということに興味を持ち始める。その後、放送局の完全出資の広告代理店でCM・番組制作、各種イベントの企画実施、小売店での販促キャンペーンなど、幅広く経験。2018年5月に独立し、「株式会社Mei Corporation」を創業。