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経営者×プロフェッショナルの対談記事

Vol.2/4

お菓子を通して叶えたい想い

代表取締役社長
岡田圭祐さん|株式会社イルローザ 代表取締役社長

お菓子にあらわれる”その人らしさ”

三谷
今回はイルローザという会社内部についても色々お話を聞かせていただこうと思います。社員さんは、やっぱりお菓子が好き、接客が好きという方が集まってくるのでしょうか?
岡田
そうですね、お菓子だけに限らず、食べることが好きというメンバーが多いですね。あとは若い子たちの中で最近の傾向で特徴的なのが、徳島という地元地域に何らかの形で貢献したいと思っている子たちがイルローザの門をたたいてくれます。ありがたいなと思いますね。
三谷
それだけイルローザさんが、この地域でブランドになっているし、小さい頃から慣れ親しんでいる方が多いのでしょうね。だから一緒にそこのメンバーになって自分たちがよかったことや感じたことを誰かに伝えたいって想いを持つようになるんだと思います。私たち不動産業界だと、宅建とか建築士とかじゃなければできない仕事もあるのですが、特別にこんな資格がいるとかこんな技能がいるとかはあるのでしょうか?
岡田
私たちの店頭でお客様と接する、もしくは店頭以外でのお客様と接する営業という仕事、それからお菓子を作るというところに関しても、特定の技能、技術というのはもちろん必要なんですけれども、資格というものは特段必要ではないのですね。私はまったくの未経験者でもチャレンジしていただければ、どの段階からでも大丈夫かなと思っています。

ただ一番大切だなと思うのは、お菓子を作るのにしても、お菓子を届けるにしても、弊社はやっぱり「人」が大切なんですね。やっぱり、人と向き合いたくないという人は難しいと思います。社内の取組の中でもみんなが集まってお互いの話をするような機会や、社内での研修や集会イベントなどもすごく多いので、自分は自分のペースで…と、あんまり自分のことは知ってほしくないんですというタイプの人は、一緒にやっていくのは少し難しいと思います。会社の考えとして、「お菓子は心の栄養です」とさきほどあったように、お菓子を通じて心が通じ合う。まず自分の心を開かないと相手もなかなか難しいということですね。

昔、一流のパティシエの方に教えていただく機会があったんですが、どれだけ技術が優れていても、一緒にお菓子を作っている中で、この人の人当たりは素敵だなとかお菓子に向き合う姿勢って素敵だなとか。一挙手一投足がこの人素晴らしいなと思える人のお菓子は、一番おいしいんですね。
そういう意味で私たちの会社が表現していきたいことに、想いが合致する人じゃないと、ちぐはぐな商品やサービスになってしまうのではと思っています。

三谷
やっぱり、気持ちですね。「料理は愛情」みたいな感じでしょうか。喜んでもらいたいと思えばちょっと何かが違ったりするんでしょうね。気持ちって大事ですよね。

「会社を継ぐしかない」と言われた、その時

三谷
岡田社長自身についてお伺いしたいのですが、小さな頃からお菓子と触れ合う環境にあったと思います。ご両親がこの仕事をしていたとしても、他の道を選ぶこともできたかもしれない中で、この仕事にしようと決めたきっかけとかはありましたか?また、いつ頃から意識しはじめたのでしょうか。
岡田
実は、高校、大学受験の手前まで父からは「好きなことをやっていいよ」と言われていました。そういったこともあって、自分はあまりお菓子に興味がなかったんです。
三谷
そうなんですか。
岡田
なので、何をしようかなというのをずっと考えていたのですが、大学進学するタイミングで、本当にこのままいけばフラフラどこかに行ってしまうなと両親が危機感を感じたようで、「今お前何考えとんな」と。どの大学に行こうか探している時に言われ「何を考えているって、別に特に何も考えていないけど」と言ったのですが、「好きなことやれと言ってるけど、それは建前であって、この会社をお前が継ぐしかないんだよ」といきなり言われまして…。(笑)

あまり勉強をしてこなかった高校生活でしたが、一年間アメリカに留学していたので英語ができることと、本が好きだったので現代文とこの2科目で勝負して、例えば外国語学部とか、国際文化とかそういうところに勉強しにいこうかなと思っていました。ところが急に父親が経営か経済しかないと言い出したのです。その時から始めてこの仕事を意識し始めました。

大きなきっかけになったのは、東京の大学で出て、徳島にはない世界が広がっていて、お菓子の深さや広さを知ったことでした。個人でされているお菓子屋さんや百貨店で展開しているトップブランドを見るうちに私自身魅了されていったというか…。自分が知らなったお菓子の世界をどんどん知るなかで、お菓子に携わることでもっと自分自身を表現できるんじゃないかなって少しずつ思うようになっていったんです。

最初から徳島に帰ることは決めていまして、その頃、イルローザはすでに200人規模くらいの会社だったにも関わらず、両親はまだまだと言い続けていたんですね。「自分がやりたいことの本当にまだ入り口しか表現できていない」ということを常に聞いていたので、自分が徳島で一からなにかすると考えたときに、僕が一人でそのステージに行くまでにどれだけかかるんだろうと思ったんです。両親のことは経営者としても人としても尊敬していましたし、一緒に経営するという形があって、そこから自分なりの表現を加えていくというステージのほうが、もっと自分自身やりたいこともできるし、人に貢献できることもできるんじゃないかなと。さんざんいろんなことを考えた中で、お菓子というものの魅力と、どの場所でどのステージで仕事をするのかと考えった時、自然と両親と一緒にやっていくという選択になりましたね。

三谷
東京に行ったというのもよかったでしょうし、私もそうでしたが都会にいくと今まで知らなかったことを知ることができたのもよかったですよね。お父様お母様が今までやってきたことが年齢とともに伝わってきて、ここでやっていくのがいいんだとなってきたわけですね。

フランスにも行かれて、先ほど一流のパティシエにも教えていただいたと聞きました。ご両親の会社で一緒に入ってやっていこうと思ったから、フランスで修行をしようと思ったのですか?

岡田
そうですね。大学を卒業するときに、とある百貨店ブランドの洋菓子メーカーに就職をすると決めていました。もちろんお菓子の世界でと決めてそこに入ったのですけれど、そこで運営接客というのを学んでいる時にフランスに行ってみないかという提案をうけて、是非行ってみたいということで行くことになりました。
三谷
アメリカにも留学されていたと聞きましたが、海外留学はけっこう勇気がいることだと思うのですが、学べるという意欲のほうが先にあって、怖いというかそういうのはなかったのですか。

岡田
けっこう無鉄砲なところがあってですね…。
準備していくのではなくて行ってから苦労するタイプです(笑)
三谷
フランス語とかは特にしゃべれないままで行かれたのですか?
岡田
全然しゃべれなくて。一応行く前に2.3カ月語学学校に通ったんですけど、全然。でもなんとかなるものですけどね。
三谷
そういうところ、本当にすごいなと思います。
今回は岡田社長がイルローザを受け継ぐ。と決めた際のお話をじっくりと聞かせていただきました。次回はそこから、実際に入社し感じたこと、何を大切にしていくのか…などの部分をご紹介していきます!ぜひお楽しみに。
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト

GUEST PROFILE

岡田圭祐|代表取締役社長|株式会社イルローザ

1981年生まれ 徳島市出身。幼少の頃からお菓子に触れ合い、大学卒業後は大手洋菓子メーカーの店舗販売部門で勤務。その後、2007年から3年間フランスに渡り、南仏ペルピニャンの国際製菓学校、リヨンのパティスリー、パリのホテルなどでお菓子作りに従事し、2010年に帰国。販売・製造現場での経験を活かし、各部門間での調整や商品・イベントの企画に携わる。2019年より代表取締役社長に就任。

SHIGOTOにある

「SHIGOTOにある」とは、様々な業種の第一線で活躍するプロフェッショナルの人たちとの対談を通じ、その仕事にある新しい世界を知るコンテンツです。

Interviewer

株式会社プラザセレクト<br>株式会社プラザセレクトワークス 代表取締役 三谷 浩之
株式会社プラザセレクト
株式会社プラザセレクトワークス
代表取締役

三谷 浩之

1979年香川県高松市生まれ。日本大学理工学部卒業。大学卒業後に入社した総合建築業で建築不動産ノウハウを学ぶ。 その後、四国の地場有力建築会社を経て2015年に独立。地域を豊かにする「生活総合支援企業」を創ることを目的に株式会社プラザセレクトを創業。 現在は徳島・香川という地方エリアでシンプルなデザイン住宅の販売、投資用住宅の提案販売の事業を展開。 「Be Smile にこっを集めよう!」をスローガンに理念を重視した経営を行っている。代表著書に自身の新人時代からの仕事観を綴った「楽しく生きよう!よく遊びよく働け 想いを形にする仕事術」がある。

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