Vol.5/5
デザイナーとしての人生
アートディレクター/デザイナー
佐藤豪人さん|HIDETO SATO DESIGN
佐藤さんは岡山県を中心に一般企業から公的機関など、幅広い場所でアートディレクター/デザイナーとして活躍されています。「ヒト・モノ・コトを、ポジティブに結ぶ。」という理念のもとに、しっかりとしたヒアリングをおこない、クライアントに寄り添った制作手法を得意とされています。

デザインという職業に就いて
三谷
最後の結びになってきますが、
この仕事の中「にある」今まで苦労したことも含め、
デザインというものを仕事にする中で、
そこ「にある」悩みとか葛藤みたいなものは何かありますか?
この仕事の中「にある」今まで苦労したことも含め、
デザインというものを仕事にする中で、
そこ「にある」悩みとか葛藤みたいなものは何かありますか?
佐藤
葛藤は多分、デザイナーの多くがそうだと思うんですけれど、
さっきの作家性の部分に紐付いてきます。
さっきの作家性の部分に紐付いてきます。
三谷
作家性ですか?
佐藤
はい。
ご依頼いただいたデザイン、つまり商業デザインは、
そのプロジェクトのためにデザインをするので、
どこまで行ってもクライアントのものなんです。
ご依頼いただいたデザイン、つまり商業デザインは、
そのプロジェクトのためにデザインをするので、
どこまで行ってもクライアントのものなんです。
三谷
確かに。
佐藤
ただ、著作権を軸に話をすると、この権利は譲渡できるんですよね。
極論を言えばお金で解決したりですね。
ただ、著作者人格権は法律で守られていて、譲渡できないんです。
これは生み出したものに対しての人格的な部分ですね。
例えば、許可なく壊されたり、色を変えたり、
潰されたり、改変すると権利の侵害になります。
極論を言えばお金で解決したりですね。
ただ、著作者人格権は法律で守られていて、譲渡できないんです。
これは生み出したものに対しての人格的な部分ですね。
例えば、許可なく壊されたり、色を変えたり、
潰されたり、改変すると権利の侵害になります。
三谷
そういうものがあるんですね。
佐藤
はい。
デザイナーとしての葛藤という部分ですと、やはり時間や思考を使うことで、
自分がつくったものには大きな部分でマインドが反映されていくんですよ。
その心とビジネスのバランスを
取れるようになるのは、時間がかかると思います。
そのマインドの両立がうまく合致してくると、
社会の中で機能するデザイナーになっていくんだと思います。
デザイナーとしての葛藤という部分ですと、やはり時間や思考を使うことで、
自分がつくったものには大きな部分でマインドが反映されていくんですよ。
その心とビジネスのバランスを
取れるようになるのは、時間がかかると思います。
そのマインドの両立がうまく合致してくると、
社会の中で機能するデザイナーになっていくんだと思います。
三谷
合致できない人もたくさんいるんですか?
佐藤
いると思いますね。
三谷
その葛藤を抱えながらやっているということですか。
佐藤
そういうケースもあれば、
デザイナーをリタイアする人もいます。
デザイナーをリタイアする人もいます。
三谷
リタイアですか…。
佐藤
ただし、アートディレクターになることで
売れっ子になる人も結構いるんです。
人につくってもらうから冷静に判断できる。
デザイナーとしても良質な目を持っているので、
見極める力も持ってるんです。
こういう人が、アートディレクターとして
すごく優秀だったりするケースもありますよ。
売れっ子になる人も結構いるんです。
人につくってもらうから冷静に判断できる。
デザイナーとしても良質な目を持っているので、
見極める力も持ってるんです。
こういう人が、アートディレクターとして
すごく優秀だったりするケースもありますよ。
三谷
そんな人もいるんですね。
佐藤
冷静さが良質なディレクションに繋がります。
方向づけをするためにどうするのか
ということを考えられたり、決断ができる人が大きいかなと思います。
方向づけをするためにどうするのか
ということを考えられたり、決断ができる人が大きいかなと思います。
三谷
その葛藤もあり悩みもあり、
逆にこの仕事にある魅力とか喜びとか、
この仕事でよかったなっていうのはどんなことですか?
逆にこの仕事にある魅力とか喜びとか、
この仕事でよかったなっていうのはどんなことですか?
佐藤
僕の場合は、こうやって人とコミュニケーションが
取れることが大きいと思います。
多分他の職業ではないぐらい、
色々な方々とお話ができていると思います。
取れることが大きいと思います。
多分他の職業ではないぐらい、
色々な方々とお話ができていると思います。
三谷
確かにそうですね。
イメージを形にしていただこうと思うので、
私も佐藤さんには外部の方の中では
一番たくさん話をしている気がします。
イメージを形にしていただこうと思うので、
私も佐藤さんには外部の方の中では
一番たくさん話をしている気がします。
佐藤
嬉しいです!
仕事はもちろんビジネスとしてちゃんと意識をする中で、
もう一歩踏み込んだ話を聞かせてもらえると、
人としてのお付き合いができている気がして、すごくありがたいです。
デザインを通してコミュニケーションを
取らせてもらっているのは、とても嬉しい。
楽しいです。
仕事はもちろんビジネスとしてちゃんと意識をする中で、
もう一歩踏み込んだ話を聞かせてもらえると、
人としてのお付き合いができている気がして、すごくありがたいです。
デザインを通してコミュニケーションを
取らせてもらっているのは、とても嬉しい。
楽しいです。
三谷
この質問したら作品とかを作ることとか、
デザインについての喜びの話とかが出ると思ったんですが、
人との繋がりが一番だというのは凄いですね。
デザインについての喜びの話とかが出ると思ったんですが、
人との繋がりが一番だというのは凄いですね。
佐藤
そのご縁がないと、やはり仕事はできないですからね。
これからについて
三谷
最後の質問です。
佐藤さんの中にある今後の展望とか目標とかを教えてください。
佐藤さんの中にある今後の展望とか目標とかを教えてください。
佐藤
そうですね。
もう少しデザインの密度を高めたいとは思っています。
現在、うちにご依頼をいただいている案件のほとんどが、
売上が上がった、イメージが良くなったなど何かしら良い影響に進んだということをお聞きしているんです。
もう少しデザインの密度を高めたいとは思っています。
現在、うちにご依頼をいただいている案件のほとんどが、
売上が上がった、イメージが良くなったなど何かしら良い影響に進んだということをお聞きしているんです。
三谷
心強いですね。
佐藤
この打率をもっと高めて、さらに飛距離を伸ばすということを、
デザインの側面からサポートできれば、ビジネス的にもいいと考えています。
後は、更に密度の濃い人間関係をつくっていきたいと思っています。
デザインの側面からサポートできれば、ビジネス的にもいいと考えています。
後は、更に密度の濃い人間関係をつくっていきたいと思っています。
三谷
確かに、デザインを依頼する側からすれば、
効果測定までしてくれる広告代理店などは少ない気がします。
経営者からすれば数字を上向きにしていくのが至上命題ですし、
その中でデザインを通して数字が上がっていくのを<
一緒に二人三脚していただけるとそれはもうありがたいし、
パートナーとしてすごくいいなと思います。
効果測定までしてくれる広告代理店などは少ない気がします。
経営者からすれば数字を上向きにしていくのが至上命題ですし、
その中でデザインを通して数字が上がっていくのを<
一緒に二人三脚していただけるとそれはもうありがたいし、
パートナーとしてすごくいいなと思います。
佐藤
そうおしゃっていただけると嬉しいです。
三谷
今日は色々と普段聞かないこともあってよかったです。
ありがとうございました!
ありがとうございました!
佐藤
こちらこそ、ありがとうございました!
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト
GUEST PROFILE

佐藤豪人|アートディレクター/デザイナー|HIDETO SATO DESIGN
1985年岡山県生まれ。デザインストラテジスト/アートディレクター/デザイナー。2007年「ヒト・モノ・コトを、ポジティブに結ぶ。」を理念にデザインスタジオを設立。デザインマネジメントの観点でブランディングを主軸としてコミュニケーションの創造を目指している。岡山県内外の法人・個人・事業・商品でブランディング実績多数。また、デザインはCI/VI・広告・パッケージ・サイン・Webなど領域を横断して展開。
編集後記
記念すべき「my JOBs -SHIGOTOにある-」第1回目のお相手はアートディレクター兼デザイナーの佐藤さんでした。対談を通じて最も感じたことは、住宅・不動産業であろうとデザイン業であろうと、リアルなコミュニケーション能力はとても大切だということ。そして更にそのコミュニケーションを円滑に、言葉だけでは伝わり辛い細部のデティールを補足するための方法として、デザインがとても大きな力を発揮できるのだということです。生活の中に無数に存在するデザインというもの。それらが一体何を伝えたくて存在しているのか。これまでとは違った視点で見てみると、新しい発見に出会えるかもしれません。
株式会社プラザセレクト
株式会社プラザセレクトワークス 代表取締役 三谷 浩之
株式会社プラザセレクトワークス 代表取締役 三谷 浩之