Vol.1/5
『広告』─共につくり上げる喜び
広告代理業
藤本康弘さん|株式会社Mei Corporation 代表取締役
藤本さんは2018年5月に独立し、株式会社Mei Corporationを立ち上げられました。その親しみやすい人柄や一歩踏み込んだ提案力・企画力を強みとし、様々な企業の広告PRやイベント企画で実績をあげることを得意とされています。

製薬会社から広告代理店へ
三谷
今日は藤本さんを通して、起業家もしくは経営者という視点から、
広告代理店業という仕事自体の魅力や楽しさ、逆に大変さなどを教えていただいて
この仕事を広く、世の中に知っていただこうというのが対談のテーマです。
まずは会社員時代の経歴とか、
藤本さんのビジネス人生の流れを教えていただけたらなと思います。
広告代理店業という仕事自体の魅力や楽しさ、逆に大変さなどを教えていただいて
この仕事を広く、世の中に知っていただこうというのが対談のテーマです。
まずは会社員時代の経歴とか、
藤本さんのビジネス人生の流れを教えていただけたらなと思います。
藤本
香川県の坂出出身で、関西に行きたいという思いが非常に強かったです。
兄も関西の大学へ進学しており、僕自身何の疑問もなく、
そうなるだろうなと思い、そのまま関西の大学に進学しました。
その流れで卒業後は関西で就職という風に自然となりました。
その時職業を選ぶにあたり、
『世の中のためになる仕事がいいよね』という風には思っていまして。
製薬会社だったら薬を作っているから間違いないかなと思い就職しました。
ドラッグストアに訪問販売などをしてバイヤーさんに
『何月に薬を入れて、薬品コーナーを作りましょうか』と計画するということを
普段の生業としてやっていました。
売る側にも喜びを感じてもらいながら、お客様に来てもらうためにはどうしたらいいのか、
ということを延々と話し合っていく中で、TVCMを使ったという事例もあり、
それが結構ハマって商品が売れていたんですね。
面白いなあと思って、それがずっと心の中に残っていたのを覚えています。
それからTV局の人とも仕事する機会をいただき、
地元に帰らなければならなくなった時に『放送局で仕事をしてみたい!』と
思い立ったのが前職に就いたきっけですね。
兄も関西の大学へ進学しており、僕自身何の疑問もなく、
そうなるだろうなと思い、そのまま関西の大学に進学しました。
その流れで卒業後は関西で就職という風に自然となりました。
その時職業を選ぶにあたり、
『世の中のためになる仕事がいいよね』という風には思っていまして。
製薬会社だったら薬を作っているから間違いないかなと思い就職しました。
ドラッグストアに訪問販売などをしてバイヤーさんに
『何月に薬を入れて、薬品コーナーを作りましょうか』と計画するということを
普段の生業としてやっていました。
売る側にも喜びを感じてもらいながら、お客様に来てもらうためにはどうしたらいいのか、
ということを延々と話し合っていく中で、TVCMを使ったという事例もあり、
それが結構ハマって商品が売れていたんですね。
面白いなあと思って、それがずっと心の中に残っていたのを覚えています。
それからTV局の人とも仕事する機会をいただき、
地元に帰らなければならなくなった時に『放送局で仕事をしてみたい!』と
思い立ったのが前職に就いたきっけですね。
三谷
製薬会社でたまたまそこに配属されていなかったら、
その喜びも味わっていなかったかもしれないということですね。
その喜びも味わっていなかったかもしれないということですね。
藤本
仰る通りです。
三谷
製薬会社ってお薬を病院に売りに行くイメージが強いのですが、
そういう部署もあるのですね。
そういう部署もあるのですね。
藤本
医療機関向けの商品は作ってなかったです。
ドラッグストアでカウンター越しに商品を売るというのを専門にやっていました。
ドラッグストアでカウンター越しに商品を売るというのを専門にやっていました。
三谷
大学卒業する時も、製薬会社も流れの中で選んだという訳ですね。
それ以外の職種も視野に入れていたのですか?
それ以外の職種も視野に入れていたのですか?
藤本
色々受けたかったので見てはいましたね。
三谷
その時には広告代理店は考えになかったのですか?
藤本
なかったです。
三谷
じゃあなんとなく流れの中でたどり着いた仕事が
天職になったということですね。凄いことですね!
天職になったということですね。凄いことですね!
藤本
はい、本当に。今と比べて情報が少なかったですし、
結局テレビで見たものを職業選択にしていたという若い自分もいたので。
広告代理店ってその裏の世界なんですよね。当時はそこまで分かっていなかったです
結局テレビで見たものを職業選択にしていたという若い自分もいたので。
広告代理店ってその裏の世界なんですよね。当時はそこまで分かっていなかったです
三谷
TVにも映画にも色々なものに関わっているのに、
一般の人はわからないのですものね。
一般の人はわからないのですものね。
藤本
そうです、そうです。
広告代理店とは何か?
三谷
そもそも広告代理店とはどんな仕事になるのでしょうか?
藤本
ざっくりとですが、いわゆるマスメディア。
TV、新聞、ラジオ、雑誌なども含む、媒体とお客様を仲介する代理店ですね。
TV、新聞、ラジオ、雑誌なども含む、媒体とお客様を仲介する代理店ですね。
三谷
代理店からしたらお客さんが二人いるということですか?
結びつけるということは。
結びつけるということは。
藤本
そうなりますね。
三谷
右のお客さんと、左のお客さんのニーズを合わせて何かを生み出す。
という間にいるわけですよね。
そうすると営業活動というのはどちらに向いてする事になるのですか?
という間にいるわけですよね。
そうすると営業活動というのはどちらに向いてする事になるのですか?
藤本
基本的には、出稿主に向いての活動となります。
三谷
なるほど。媒体を売る人たちからは依頼を受けるわけですか?
『これを売って欲しいです』という感じで。
『これを売って欲しいです』という感じで。
藤本
そのケースもありますし、お客様に合うものをこちらが探したり
作ったりして持っていくケースもあります。
作ったりして持っていくケースもあります。
三谷
自らその媒体を作り出す、というのもあるのでしょうか?
藤本
作り出すパターンでいうと、イベントが分かりやすいですね。
ベントなどは決まった形がないので、お客さんに合うものは何だろう?とか。全くのゼロベースのスタートですね。
それは自分で作るという感覚に近いと思います。
ベントなどは決まった形がないので、お客さんに合うものは何だろう?とか。全くのゼロベースのスタートですね。
それは自分で作るという感覚に近いと思います。
三谷
そういう時は自分の持つ人脈、会社の人脈を使って、
その時に必要な知識を持った専門家とかを集めて行うのでしょうか。
その時に必要な知識を持った専門家とかを集めて行うのでしょうか。
藤本
そうですね。たくさんの人を巻き込んで進めていきます。
三谷
プロデュース能力もかなり必要になってきますよね。
藤本
はい。僕がトンカチでカンカン打って、作れるわけでもないですし設営業者も必要です。
看板を作ったり電気ガスの工事を行ったりとか。
ステージを組んだり、音響、照明を調節したりですとかは
全部専門家がいるので、そういう人達と一緒になって仕事をしていきます。
看板を作ったり電気ガスの工事を行ったりとか。
ステージを組んだり、音響、照明を調節したりですとかは
全部専門家がいるので、そういう人達と一緒になって仕事をしていきます。
三谷
では顔が広くないとダメだし、藤本さん自身もしくは会社自体の信用度とか、
そういうのもないとなかなかうまく出来ないですよね。
そういうのもないとなかなかうまく出来ないですよね。
藤本
そうですね~。かといって『初めまして』の状態でお願いするケースもあったりするのですけれども、
そういった時には誰かの紹介を受けて入っていく場合が多いですね。
そういった時には誰かの紹介を受けて入っていく場合が多いですね。
三谷
なるほど。やはり人との繋がりがとても重要な業種であることがよくわかりました。
次回は実際に広告代理店で勤めていた時代の、働き方は仕事の進め方など、藤本さんが大事にしている心得を踏まえてのお話しをご紹介します。
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト