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経営者×プロフェッショナルの対談記事

Vol.4/5

『広告』─共につくり上げる喜び

広告代理業
藤本康弘さん|株式会社Mei Corporation 代表取締役

藤本さんは2018年5月に独立し、株式会社Mei Corporationを立ち上げられました。その親しみやすい人柄や一歩踏み込んだ提案力・企画力を強みとし、様々な企業の広告PRやイベント企画で実績をあげることを得意とされています。

職業人としての信念

三谷
藤本さんが、職業人として大切にしている考え方とか、理念や志、仕事をしていく上でもこれは大事にしている。みたいなものはありますか?まあ先ほどからちょっとずつお話は出ていたのですが、もう一回明確にお話聞かせていただけたらと思うのですけど・・・。
藤本
やっぱり一緒に悩んで喜ぶ、苦しむっていうのを大事にしたいって思っています。
色んな人に会うので、その分色んな考え方ってあるじゃないですか。
それに対して『あなたの考えは正しいとか悪いとか』っていうのを見るのではなくて、色んな角度から受け止められるようにならないといけないなと・・。
自分の目標でもあるのですけど、そういう視点を広く持ちたいというのはありますね。
三谷
そういうのを大事にして仕事をしているという訳ですね。
藤本
はい。なかなかそう簡単にはいかないのですけど。
三谷
難しいですよね。大事なことだけどそれを実践するとなると、
私も会社内で丸く見ろとか伝えています。一方からではなく、こっちから見たら正義だけどこっちから見たら悪だよ。みたいなこともあるし。
藤本
そういうパターン結構多いですからね。
三谷
でも立場によって見えない部分もあるわけで。一概にフラットで見るということは難しいですよね。
藤本
後から色んな人の意見を聞いていて『あー、あの人はこうだからこう言っていたのだな』とか。ありますね。
三谷
まあほんとに、先ほどから出ているように共感力ですよね。
その中身というか声に出てない心の声とか、そういう裏側までを読み取る力が必要になってきますね。ちなみに、ずっと聞きたかったのですけど起業した会社『メイコーポレーション』という社名の意味とか込められた想いとかあるのですか?
藤本
社名はかなり早い段階で決めていて、自分の娘の名前がメイなので。
会社を愛せないと、仕事も嫌になるじゃないですか。そうなったときに、自分の娘の名前だったら無条件に愛せるなあと思いまして。

三谷
ほう!凄いですね。
藤本
それをお客様が可愛がってくれるというのは、
会社にとっても娘にとってもいいかなっていうのがあって。
三谷
そうなんですね。僕はなんとなく、
『Mだから、メディアなんとかみたいな意味です』みたいな感じかと思っていたのですけど。
藤本
それは後づけで色々と考えたりもしましたよ(笑)
例えば、『May I help you?』でお手伝いしましょうかっていうのでMayを文字ったりとか。
まさにそれ後づけですよ。
三谷
へえ、確かに色々意味を持たせられそうですね。
藤本
はっきり言って直感でこれしかないなっていうのがあったので、それでなんの迷いもなく・・。
三谷
仕事を愛するとか、会社を愛するとか、職業を愛することとかというのは大事な事だと思います。
それがあって初めて何かを生み出せるし、お客様にも、この人は仕事に誇りを持っている。仕事を愛している。というのが伝わると思うのですよ。口に出さなくても。
「嫌々仕事しているのかなぁ、この会社のこと嫌いなのかな?」って思えば、その人の言っている事自体、重みが無くなると思いますので、愛せる物にしたというのは、それはすごくいい事だと思います。

仕事の中で大事にしたいこと

三谷
ちょっとずつ最終的な質問には近づいています。経営者として会社名の由来を訊いたのもそうなのですが、広告代理店を主とした仕事をされている中で、持ち物や服装やイメージといった商売道具があると思うのですね、。ういうので何か大事にされていたりするものはあるのですか?
藤本
やっぱり人から見られてかっこいいなと思われたいというのはあります。
三谷
なるほど。特に広告代理店って、「かっこいい」とか「センスよさそう」とか思われていないと仕事頼まれにくいですもんね。
藤本
もちろん服装も体型も髪型も爪先まで意識はするのですけど、特にスーツなどはかっこ良く着こなしたいなというのがあります。海外ドラマが好きで、『SUIT』という海外ドラマがあるのですけど、あれを何年も前から見ていて、かっこいいなと思っています。ああいう風にはなれないですけど、服装にもポリシー持ってやる為のモデルにはしています。
三谷
大事ですよね、本当に見かけで判断されてしまいますしね。
特にこう言った職業であり、さらに経営者であれば、本人自体が広告塔みたいなものじゃないですか。
藤本
そうですね、あとは自分の気持ちも乗ってきますしね。
三谷
その辺はしっかり意識して守られているとのことですね。
藤本
ただまあいろんな自分もいて、じっくり考え事をする時はなるべくリラックスできる私服で仕事をすることもあります。人と会わずにできることも多いので、その辺のオンオフというのは服装では楽しみたいなと。
三谷
自分の中でオッケーであればいいわけですしね。

藤本
そうです。私服でも人と会って恥ずかしくない格好をしようは思っています。
いつもスーツだけで仕事をしているわけではなくて、イベント等であれば走り回ったりするので、動きやすい格好をしますし。
三谷
その時でもセンスなどキラッと見えるじゃないですか。
スーツじゃないからこそ見えるところがあると思うので、そこで、らしさとか人間味というのも見えますよね。
藤本
冬場はおしゃれができるので、自分のイメージを作ろうとして、
「このコートは藤本だな」とか、印象付けようとしていたのはあります。
三谷
なんかドラマの主人公みたいですね。
藤本
だけど意外と、訊いたら覚えられていないんです(苦笑)
三谷
印象に残るにはだいぶ時間がかかるのですね。
藤本
まさに実感しています!
三谷
そういうのを何年も、何年もずっと続けていくと印象になるということなので、いいイメージを作れるってとても大事なことだと思います。
次回の最終回では、藤本さんの記憶に残る仕事のお話や、これから広告業界を目指す方へのアドバイスを掲載します。 どうぞお楽しみに!
取材・文:藤井まどか|株式会社プラザセレクト

GUEST PROFILE

藤本康弘|広告代理業|株式会社Mei Corporation

1978年、香川県坂出市生まれ。 神戸大学経済学部を卒業後、製薬会社に入社。主に四国のドラッグストア、スーパーマーケットへの企画提案営業を担当。小売店の現場と一緒になって売り場づくりを考え、売れる販促キャンペーンを展開。この時に行ったTVCMと連動したタイアップキャンペーンで、ヒトが動き、モノが売れるということに興味を持ち始める。その後、放送局の完全出資の広告代理店でCM・番組制作、各種イベントの企画実施、小売店での販促キャンペーンなど、幅広く経験。2018年5月に独立し、「株式会社Mei Corporation」を創業。

SHIGOTOにある

「SHIGOTOにある」とは、様々な業種の第一線で活躍するプロフェッショナルの人たちとの対談を通じ、その仕事にある新しい世界を知るコンテンツです。

Interviewer

株式会社プラザセレクト<br>株式会社プラザセレクトワークス 代表取締役 三谷 浩之
株式会社プラザセレクト
株式会社プラザセレクトワークス
代表取締役

三谷 浩之

1979年香川県高松市生まれ。日本大学理工学部卒業。大学卒業後に入社した総合建築業で建築不動産ノウハウを学ぶ。 その後、四国の地場有力建築会社を経て2015年に独立。地域を豊かにする「生活総合支援企業」を創ることを目的に株式会社プラザセレクトを創業。 現在は徳島・香川という地方エリアでシンプルなデザイン住宅の販売、投資用住宅の提案販売の事業を展開。 「Be Smile にこっを集めよう!」をスローガンに理念を重視した経営を行っている。代表著書に自身の新人時代からの仕事観を綴った「楽しく生きよう!よく遊びよく働け 想いを形にする仕事術」がある。

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